米国(2020年3月11日)
米国の雇用者は、米国労働省労働安全衛生管理局 (Occupational Safety and Health Administration (OSHA)) により発せられた労働安全衛生基準を遵守する義務を負っています。この基準には、今般の新型コロナウイルス用の特別な基準というものはありませんが、OSHAが既存の基準を適用してくるという可能性があるので注意が必要です。そこで、雇用者は、労働安全衛生環境を確保するために合理的な措置をとる義務、労災(新型コロナウイルスによる疾病を含みます。)を記録しておく義務等のOSHAの基準を十分に理解しておく必要があります。
更に、米国の雇用者は、労働者に対して、認識されている危険に晒されることのない業務及び労働場所を提供する義務を負っています。新型コロナウイルスの蔓延により、認識されている危険に晒される労働場所が日々増えてきているということに留意をしておく必要があります。
その他、本記事では、労働安全衛生の観点から、雇用者が導入を検討すべき具体的実務を解説しております。