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新型コロナウイルスから何を学ぶのか

Global(2020年3月)

新型コロナウイルスの蔓延により、建築業界、サービス業界、オフィス賃貸などの商業不動産に影響する様々な問題が引き起こされていますが、他方で、これまで当たり前と考えていた事について、再考を促されているとも言えます。例えば、今回のような問題の影響を最小限に留めるために、他のサプライヤーへの自由な変更を可能にし、柔軟なサプライチェーンを再構築するといった試みが必要になると考えられます。建設契約に含まれている不可抗力条項は、当事者がコントロールできない出来事から生じた状況を対象としていますが、果たして、今回の新型コロナウイルスがそのような出来事に該当するのか不透明であり、建設プロジェクトへの影響を推し量ることができません。

米国では、公衆衛生に問題が発生した場合、政府は隔離を命じることができますが、このような隔離により発生したコストは誰が負担すべきなのか法律上明らかではありません。また、依拠すべき基準も見当たりません。この点についても、これを機に検討すべき課題であると思われます。新型コロナウイルスのような大規模な緊急事態に対して耐えることのできない時代遅れのルールの見直しが迫られていると考えられます。商業不動産に及ぼす影響の諸問題について、詳しくは本記事をご参照ください。

Will Commercial Real Estate be Infected by Coronavirus?

Will Commercial Real Estate be Infected by Coronavirus? – Posted on AFIRE